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c8aa0858 anonymous 2016-04-02 11:56

AIによって人間の仕事は全て無くなったものの、悲観的な未来予測とは異なり
人間の幸福を追求する統治AIが完成し天人のごとき日々を送れるようになった近未来。
自動制御された完全な社会とはいえ、AIが人間の気まぐれな希望に対応できず不満が高まるという予測がなされた。
そこで設置されたのが国民ハッピーカウンター――通称、謁見ルームである。かつて通貨経済が存在した時代のATMのごとく、日本全国各地にAIと対話できるインタフェースが設置されたのである。
最初はちょっとした改善提案を受け付ける場に過ぎなかったが、豊富な娯楽に時間を費やすことにすら飽き始めていた人々がAIとの議論に楽しみを見出すのに時間は掛からなかった。
当初は本当にATM程度であった謁見ルームだが、人々の集まる場となったことで徐々に拡張され、日本最大の謁見ルームではなんと数十万人を同時に収容し対話が可能であるという。

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