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0a68c3d4 anonymous 2023-01-06 05:16

「ある個人が現在に至るまで持ち続けている特定の信念(その多くは“信仰”即ちコンピュテーション・ケースである)は、信念を保持している期間の長短の違いはあれ、その人が、過去の特定の時点に出会った、あるいは特定の時点に生み出した最良だと考えるアイデアの総体である。自分の保持する信念(信仰)が最良だという思い込みは発想の幅を狭め、可能性を限定してしまう。自分が保持する信念には、好き嫌いの感情とともにアフィニティー(親和性)の誘引力が働くので、愛着が湧く。しかし、それに自分を投影しすぎて、時には信念(信仰)というアイデアが自分自身だと錯覚すると、創造性から離れてしまい、変化できなくなる。

まるで自分自身が否定されるのが怖くなるように、その信念(信仰)を守ろうとして、思考が物体のように固くなってしまう。だが覚えておいてほしい。信念(信仰)や思考はあなたから生まれたものだが、あなた自身ではない。

本当に創造的な人は、より良い方法があれば自分の信念やアイデアを即座に捨て去り、他者のアイデアであっても躊躇なく採用する。」

中途半端な専門知識で身を固め理論武装すると、それが強い認知バイアス(先入観)となって、本来、見えるべきもの(特に本質)が見えなくなりがちである。サイエントロジストの中に、こういったタイプの思考回路の人間をしばしば見掛ける。本来、個人のノーイングネスを高める技術体系(メソッド)であるはずのサイエントロジーが、逆にコンピュテーション・ケース(信仰化された信念)となって観察力を抑制してしまう。思考の柔軟性と観察力(ノーイングネス)の高さは、不二一体であり切り離せない。

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