P2Pの本

1dd1cf09 anonymous 2005-10-24 10:33
P2Pについての *真面目な* 本が連続して出ましたね.
読んだ人いますか?

橋本和明「いまどきのファイル共有ソフトの作り方」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839918791/

金子勇「Winnyの技術」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756145485/

岩田真一「P2Pがわかる本」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274201384/
fcba9439 anonymous 2005-10-24 22:30
nyは読みました。pdfで。
良く考えてあるなあ、というのと
随所にパラメータを用意してチューニングできるようにしてあるのが凄いなあと。
ただ、最近のP2Pやオーバーレイネットはもっと別の進化をしているような気がしていて
そのへんの研究の最先端みたいなところの解説(紹介)本も欲しいなとか思ったり。
(研究者も表立って活動しづらいのかな~)
1ba4b458 anonymous 2005-10-25 16:45
>>fcba9439
そういや半年以上前だけど、情報処理学会の全国大会を覗いたときも、
P2Pの(理論的な)第一線というよりはビジネスへの応用だったし。
僕は実際の応用の方に興味があるので、
NapstarからSkypeまで(もっと新しいのも)の理論や裏話を纏めた
「教科書に載らない世界のP2Pの歴史教科書」みたいなのが読んでみたい。
72f066bc anonymous 2005-10-30 10:48
岩田真一「P2Pがわかる本」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274201384/
http://sats.zekku.com/65

「ビジネスP2P」の観点からP2Pの理論や技術を解説した本。
もっと中立の立場からP2Pを解説した本だと思っていたのでがっかりした。
タイトルを「ビジネスP2Pがわかる本」とするなど、
筆者の立場を明確にすべきではなかったか。
cec29aa9 anonymous 2005-11-26 18:59
新月を引用した文献

河木孝治ほか, ``P2P型Web 情報伝播モデルの提案と自律的リンク構築機構の実現,''
インターネットコンファレンス2005
http://www.internetconference.org/ic2005/PDF/regular-paper/kawaki-kouji.pdf

原理的にはDHTのサブセットと言えなくもないでしょうか。
各ノードが全ノードの情報を持っていて(←ええーっ!)
検索にネットワークを使わないので早い、というのがウリ。

RSS検索がリアルタイムに近付いてるわけで、
この手法の方が優れているのか、というとよくわかりません。
「キーワード→Wikiページ」の変換はサーバに任せた方がいいんじゃないかなあ。

さて、新月への言及。

> P2P 型掲示板の試みは新月などが挙げられるが,
> 実際のデータ(書き込みテキスト)の複製を伝播させているために,
> 他のPeer でも常に同じ情報が見られるとは限らないといった点で不便である.

文章として意味不明。
「複製を伝播させる」のに「同じ情報が見られるとは限らない」って何ですか?
新月の仕組みから補完すると
伝播がリアルタイムではないこと(20分くらいかかるとの報告)、
改竄を受ける可能性(MD5でチェックしてますが)、
伝播の妨害(複数のルートがありますが)、
削除が伝播しない件、
そのほか、
のどれかのことを言ってるのでしょうか。

> また,データ発信者の高い匿名性と容易にミラーされる特徴から,
> 隠しファイル埋め込みによるファイル交換の場となる危険性が指摘されている.

そういう危険性があることは否定しませんが、
「指摘されている」なら引用元を示してください。
2507020a anonymous 2005-11-26 20:40
>>cec29aa9
 なんてか、CGIをピアとみなすという考え方は、新月を真似してるんですかね。それより、
べつにCGIなんていう決めうちの実装にしなくても、PHPスクリプトでも、Servletでも
いいんじゃないの?と、関係のないところを思ってみた。
40b49685 anonymous 2005-11-26 23:37
> 常に同じ情報が見られるとは限らない
という言い回しからすると伝播にしくじったり、遅れたりする関係で、ある一瞬においてスレの状態がすべてのノードで均一でないということではないでしょうかね。
925e0617 anonymous 2005-12-01 17:32
>>cec29aa9
>>2507020a
>>40b49685

本論文に対し批評・批判していただきありがとうございます。一応その論文の
関係者の一人です。いろいろ調べていたら偶然この論文に対するコメントを
見つけたので、せっかくなのでわかる範囲でお答えできたらと思いました。

>>cec29aa9
文章が意味不明っていうのは発表したときに座長にも言われたことです。すいません。
何がやりたかったかっていうと、特定サーバに依存しない形で、
はてなダイアリーと同等の機能を提供する、っていうことなんです。
はてなの日記中にはてなダイアリーキーワードのページへのリンクがあるのは
ご存知だと思いますが、あれを実現しようとしたのが本論文です。伝播させるのは
キーワードページの情報(キーワード+URL)で、各ノードの日記中にそのキーワード
が出てきたら、そのページへのリンクを作成する、というのが主な動作です。

>>「複製を伝播させる」のに「同じ情報が見られるとは限らない」って何ですか?

とのことですが、多分

>>伝播がリアルタイムではないこと(20分くらいかかるとの報告)

だと思います。

>>そういう危険性があることは否定しませんが、
>>「指摘されている」なら引用元を示してください。

ごめんなさい。私は残念ながらわかりません。後で執筆者に聞いてみたいと思います。

各ピアが全ノード情報を持つということについてですが、一度知った情報を
忘れない程度だと思っています。大規模化した際にどうなるかは、私も
少々疑問はあるんですが。Webページの場合、そうそうアドレスとかの変更はないし、
ノードがネットワークから消えるのもそんなに頻繁じゃないし、というのが
この考えの理由です。


>>2507020a
>>べつにCGIなんていう決めうちの実装にしなくても、PHPスクリプトでも、Servletでも
>>いいんじゃないの?と、関係のないところを思ってみた。

一応文中のCGIは、レスポンスとしてHTMLを返すプログラム、として使っています。
違和感を感じたのでしたらすいません。こっちとしては、ServletもPHPスクリプトも
全部CGIという呼称で呼んでいました。
PHPスクリプトってCGIと読んだら間違いだったのですか?Servletについては
多分忘れてました。

>>新月を真似してるんですかね。

当初から頭にあったわけではないんですが、結果として似たものになったとは
思います。しかしあくまで目標が、分散サーバ下でのはてなダイアリーであった
ことは記述させていただきたいと思います。


いろいろ書いたけど、もしかしたらあとで他のメンバーにバレそうだな。
まぁ、いいか。
1eca7cf1 anonymous 2005-12-01 21:35
>>925e0617
論文についてコメントした者(>>cec29aa9)です。
お答えいただきありがとうございます。

論文全体を通しての「やりたいこと」は理解しているつもりです。
その本筋に対しての疑問点は前回書きましたことと、もうひとつあります。

・検索についてはサーバを使うことが考えられますが、
 この手法はサーバよりも優れているのでしょうか。
 検索とはキーワードからどこへリンクを張るべきか調べることです。
 Googleなどのブログ検索は記事を投稿すると当日のうちに検索対象になります。
・通信の負荷については論文で述べられていますが、
 個々のノードが持つ情報量についてはいかがでしょうか。
 仮にキーワードが1万種類あるとすると、
 1万個のレコードを各ノードが持っているように読めました。

文章が意味不明と申しましたのは、

> 複製を伝播させているために,他のPeerでも常に同じ情報が見られるとは限らない

の1点についてのことです。
僕は新月の仕組みを知っていますので意味が推測できますが、
文章としては不適切ではないでしょうか、ということです。
887dcebf anonymous 2005-12-02 01:30
>>cec29aa9
>>925e0617です。早いお返事ありがとうございます。

>・検索についてはサーバを使うことが考えられますが、
> この手法はサーバよりも優れているのでしょうか。
> 検索とはキーワードからどこへリンクを張るべきか調べることです。
> Googleなどのブログ検索は記事を投稿すると当日のうちに検索対象になります。

サーバという表現を、一つのサーバ、又はある場所に集約されたサーバ群であると
解釈させていただきます。
まず検索について、本論文での前提をはっきりさせたほうが良いと思います。
おそらく論文の6.1をお読みになっての感想だと思いますが、このシステムで
検索されるのは伝播されたキーワードだけであり、ユーザーが任意のキーワードの
検索クエリをこのネットワークに出すということはありません。検索される
キーワードは特定のものに限られています。そして、ユーザーが興味を持つであろう
キーワードについてですが、これは誰かがそのキーワードの解説ページを作ることを
期待してしまっています。言ってしまえば他力本願です。この考えはWikipediaに
おけるウィキペディアンの存在に由来するのですが。
また、このシステムで積極的にリンク付けしたいものは、時事的なキーワードです。
GoogleもBlogを当日中にクロールするとのことですが、このシステムでは
キーワードが登録されたらすぐに他のノードにも知ってもらい、日記中に
それが出てきたらその場で反映させる、というスタンスになっています。
なのでGoogleによる検索と路線が違うことになります。Googleは検索結果を
Popして取得しますが、本システムではキーワードをPushしておき、リンクも
先に反映させておく。そしてユーザーが「何か良く知らないキーワードがある」と
思ったら、そのリンクをクリックするだけ。出来る限りユーザーにキーボードを
触らせず、時事キーワードなどの存在を教えたいのが目的になっています。

なんか答えがずれている気がするのですが、一応上に記述したことも言っておきたい
ことだったので書いておきます。さて、サーバのほうが良いのでは?とのことに
ついて。それはP2Pの利点でもありますが、サーバダウンなどへの耐故障性と、
同一サーバへのアクセスを分散させることです。かなり当たり前のことですいません。

>・通信の負荷については論文で述べられていますが、
> 個々のノードが持つ情報量についてはいかがでしょうか。
> 仮にキーワードが1万種類あるとすると、
> 1万個のレコードを各ノードが持っているように読めました。

はい。各ノードがそれぞれ1万個の(キーワード,URL)の組を持つことになります。
個々のノードが持つ情報量は、キーワードが増えるに従って増加することになります。
本論文では、サーバスペースは十分にあることを前提にしています。
情報量の増加で思いつく問題点として、今私に思いつくのは、キーワードの
一致検索の時間ぐらいなのですが、それはAC法などを使用すれば解決できると
考えています。私の見当違いでしたら、申し訳ありませんが、情報量の増加に
伴う問題点を教えていただければ幸いです。

>文章が意味不明と申しましたのは、
>> 複製を伝播させているために,他のPeerでも常に同じ情報が見られるとは限らない
>の1点についてのことです。

おそらく、あるスレッドに対して、ノードAで記述されたことがまだノードBへ
伝達されていなくて、ノードA経由で見た場合とノードB経由で見た場合では見え方が
違うんじゃないか、ということを言いたかったのだと思います。おそらく
わかっていらっしゃると思うのですが。
文章の不適切さについてですが、確かに「ノード間でデータを伝播させるのに
タイムラグがあるため」などの記述がない点は不適切であると思います。
その点については申し訳ありません。言いたかったことは、上のノードA経由(ryの
ようなことです。
97563b18 anonymous 2005-12-02 12:14
>>887dcebf
よくわかりました。ありがとうございます。

> 本論文では、サーバスペースは十分にあることを前提にしています。

単純に、サーバスペースの上限が厳しいのではないかと思っただけです。
頻繁にキーワードの一致検索を行うのであれば、
データベースなどの高速に読み出せる場所にデータを保存しなければならないので。
でもサーバスペースは十分にあることを前提にしているのであれば、
要らぬ心配でしたね。
22b97f89 anonymous 2005-12-02 23:46
>97563b18
こちらもいろいろ表現上適切でないところがたくさんあったことを
知ることが出来て、大変参考になりました。
ありがとうございました。
2622a9d9 anonymous 2019-04-15 13:32
最終カキコから13年ぐらい経ちましたがいい本は出ましたか……?
966e8476 anonymous 2019-04-16 21:55
もう過去ログが消えて何も見えん
c814befb anonymous 2019-04-17 01:49
ログが古すぎるからレスの取得期間の設定を変えて再取得するしか無いかな……
435c62ef anonymous 2022-04-13 16:03
いい本は出ましたか……? 
1c24ad9d anonymous 2022-05-20 15:27
ブロックチェーンはどうですか
5d8e8353 anonymous 2022-05-20 22:32
Winnyの技術 ぐらいしか知らない

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