強制わいせつ致傷　盛岡地裁公判期日　来年１月１２〜１４日

　盛岡地裁（佐々木直人裁判長）は１０日、裁判員裁判対象の強制わいせつ致傷罪で起訴された釜石市野田町、元警備員佐久間智之被告（３０）の公判期日を来年１月１２〜１４日と決めた。同地裁での裁判員裁判の期日決定は初めて。

　地裁は１０日、裁判員候補者１８００人のうち死亡などの２５人を除いた１７７５人の中から１００人を選出。公判初日の午前に実施する裁判員選任手続きへの出席を求める通知（呼び出し状）を週明けにも発送する。

　地裁は性犯罪事件であること考慮し、被害者のプライバシー保護のため、公判などで被害者の氏名や居住地などを明らかにしないことも決めた。

　１０日の公判前整理手続き第３回協議で証拠や争点を整理した。起訴内容に争いはなく、刑の重さを決める要素となる情状面を中心に審理される。

　起訴状によると、佐久間被告は６月２８日午後４時すぎ、釜石市の川岸で、わいせつ目的で未成年女性の左胸をつかんだ上、女性の顔を数回殴り、けがをさせたとされる。